つ ば さ

*.YURIKA


キュッキュッと廊下を誰かが走っている音がして、今度はガタガタっと扉が開いた。

音の方に目をやったら、息を切らした巧がいた。





ヤバい、と思って目の辺りをさりげなくこすった。





「あのさ、由里香…」





巧には気づかれてないみたい。
…よかった。





「何…?」

「ホントごめんな。」


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