*♥先生の彼女♥*【完】
『実はね・・・あたし澤本先生と付き合ってたの。バレたら困るから誰にも言えなかった・・・ごめんね、菜々』
あたしは、静かな青空の下で菜々に打ち明けた。
菜々はビックリして開いた口がふさがらない様子。
「・・・それ、ほんとなの?」
菜々の声がうっすらと消えそうな声で聞き取るのがやっとだった。
『・・・本当』
あたしは迷わずそう答える。
「赤ちゃんは・・・先生との・・・子?」
あたしはコクっと1回頭を前に倒す。
すると少しの間、沈黙が2人を包む。
「これからどうするの?」
その沈黙をやぶったのはもちろん菜々だった。
『・・・産む』
あたしは、目に力を入れて一言だけ言う。