*♥先生の彼女♥*【完】



先生の最期に、と言葉を掛ける人が多かった。


その中でも特に先生と仲良かった男の人は


「高校生になった時、友達がなかなか出来ず悩んでいた時に悠矢が仲良くしてくれたから辞めずに3年間通う事が出来たんだ…なぁ、頼むから目を開けてくれ…俺はまだお前に恩返し出来てないんだよーー」


そう言って彼は周りに人が居るのにも関わらず、泣き崩れた。


その言葉に目頭が熱くなった。

先生は色々な人に愛されていたんだね。


優しさも沢山分けてあげる事ができた本当にいい人だったんだね。


だから、先生は最後の最期に交通事故に会った時、ひいちゃいそうになった男の子を守ったんだね。



12月30日

午前9時に先生の遺体は火葬場に運ばれた。


今日は、先生の葬式の日。


ここで永遠のお別れをしなければいけない。



沢山飾られた花の中心に先生の遺影が飾られていた。


その写真は、お得意の意地悪スマイルが使われていた。


もう二度とこんな笑顔の先生を見れないんだ…



もう二度と話す事も出来ないんだ…


棺の中の先生はただ目を瞑っているだけで今にも起き出しそうな感じだった。



だけどもう…

目を覚ますことはないんだな…



棺の中の先生の顔を触れようと手を伸ばす。

先生の顔は冷たくなっていた。


3日前に触った時はまだ、暖かかったのに…。


たった数日で先生の体も手の届かない所に行ってしまったみたいだった。


ここに、あるのに。


こんなにも近くに居るのに…。
















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