GATE OF WORLD
「もしかして、これ君が作ったの?」

満面の笑みを作り……。
否、満面の笑みを浮かべて座ったまま彼女を見上げる。
すると、彼女は余計に恥ずかしそうにしながらも、苦笑いしてみせた。

「そ、そうですけど……外から来た方に褒められたのは初めてですね」

かなり困ったように、苦笑いして答える。
何というか、小動物みたいで可愛いな。

「凄い、美味いよこれ。材料は質素だけど、味が生きてる。作った人間の工夫を見たぜ!」

そこで一気に追い討ちをかける。
獰猛な肉食獣が如く、賞賛という俺の攻めは続く。

「皆に、美味しく食べて欲しくて……それで、色々……試してる内に、出来るようになりましたね」

カーッと、顔を紅潮させながら喋り始めた。
手はモジモジしている。
いわゆる、嬉し恥ずかしという状況だろう。
さて、どう料理してやろうか。
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