エゴイズム☆キララ
今まで要から


『彼女が出来た』

『恋人と別れた』


そんな類の言葉は聞いた事がなかった



ただ、いつの間にか要の隣に知らない女性が居た


そして暫く経つとその女性の姿がなくなり、代わりに見知らぬ女性が居た




過去に幾度と繰り返し見てきた光景だ

それだけの事





要の隣に女性が居ようと居まいと、美亜に対する態度は変わらなかった


関係も距離も変わらなかった



「………駄目なのかな」



誰も居ない暗い部屋に辿り着き、美亜はポツリと呟いた


これから先、ずっと何も変わらないと思っていた

美亜と要

関係と距離






「……あたし此処に居たら…駄目なのかな」




あたしの居場所

落ち着く場所

心地好い空間






こんなにも自分が依存しているなんて…―――




――――………
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