エゴイズム☆キララ
始めて見る瑠璃の興奮した様子にも驚いたが



「美亜さんが辞めちゃうって本当ですか!?」



彼女の口から出た言葉にもっと驚いた



「ななな何それっ!?!?」





何時の間にそんな話になってんの!!


ええー誰が言った!?

あたし言っちゃった!?





「皆言ってます、『営企の白石さんが辞める』って…」



言葉が語尾につれ弱々しくなっていくのと同時に、表情も曇り出した



「私、一緒に仕事してたのに何にも気付けなくて…」



瑠璃は美亜の両手を掴み



「ごめんなさい、私でよければ相談に乗ります!頼りないかもしれないけど!!」



潤んだ瞳には魂が篭っており、美亜の視線を捉えていた



「る、瑠璃ちゃん!!」





ありがとう、ありがとう、瑠璃ちゃん

この子は、なんて先輩思いなんでしょう

なんていい子なんでしょう




「ありがとう瑠璃ちゃん!」



美亜はオフィスだという事も忘れ、瑠璃を抱きしめた



「み、美亜さ〜〜ん」



瑠璃は今にも泣き出しそうな声だ
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