晴れのち恋
第六話~気持ち~
「じゃあ、歩かない?」


「そうだな!」







そう言いながら翔は私に合わせて歩いてくれた。





「歩くの遅くてごめんね」


「全然平気♪早いと困るけど」


「遅いのは合わすの簡単だけど早いのはかなり大変だよね」



「たまにスタスタ歩く奴見ててなんか人のこと考えねーの?とか思うしな」


「わかる!サラリーマンとかOLだったらいいけどね」


「そうだよな!明らかに友達と来てるのに一人で早く行くのはおかしい!」


「あはは。翔なんか必死すぎ」


「えっ…あっ!つい…」







翔は少し照れながら俯いた。



その顔は少し赤かった気がした。



翔でも赤くなるんだ!って思った瞬間だった。
それと同時に胸キュンもしてしまった。
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