忘れたくない
「雪沢?」
俺は雪沢に声をかけた
雪沢はこっちを向いた
けれども首をかしげている
「覚えてない?
雪沢が転入してきた日
ぶつかったんだけど....」
よくわからなそうな顔をしている...
「すいません...
私覚えていません...」
.......嘘だろ?
俺は毎日雪沢の事ばかり考えていたのに
雪沢は俺のこと...知らない?
そんなわけ....あるはず.....ない
俺は生まれて初めて
悲しさを味わった