ラブ、LOVE、ラ部!?
「あはっ、もう。
会長には負けましたよ。」

もう、いいや。

ちゃんと会長がお願いしないと絶対入らないつもりだったけど。

それよりもいいもの見ちゃったし。

それになにより、俺様な会長がお願いしようと頑張ってたもんね。

「え、雛ちゃんそれって……。」

「俺達が思ってる意味でいいのか?
雛……。」

「はい。」

「か…みや?
それは……。」

「はい。
あたし、入部します。
『ラ部』に。」

もしかしたら楽しいかもしれない。

まだどんなものか分からないけど。

先輩達が作ったものだもん。

それにあたしだって生徒会役員だし。

それが決まりだって言うなら、入ろうと思ったんだ。

「ありがとう!
雛ちゃんっ!」

「雛、サンキュ。」

「ほーらっ、ヒロもっ!」

「わ、かってるよ!
その、上谷。
あり、がとう。」

ドキッ

照れたような少し怒ってるような、恥ずかしそうに笑った会長の笑顔に、あたしは不覚にもときめいてしまったんだ――……。
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