ラブ、LOVE、ラ部!?
あたしは思い切り城咲さんの頬を叩いていた。

バシッ

ガリッ

え、『ガリッ』?

「あーあ、やっちゃったねっ。」

『ガリッ』?

「馬鹿な女。」

ガリ=生姜?

「なわけあるかー!!
おい、この牛乳瓶ブスメガネ!
よくもこの俺の顔をひっかいてくれたな。」

「す、すみませ……。」

「だめだよ、女の子にそんな事言っちゃっ。」

「たとえ本当にメガネ女でもな。」

フォローしてくれてるのか馬鹿にしてるのか。

「お前、どう落とし前つけてくれるのかな?
…………。下僕にでもなる?」

「え、やだ……。」

「雛ちゃん。『郷に入っては郷に従え』って言葉があるんだよっ。」

「つまりお前には拒否権はないってこと。
どうしても下僕が嫌なら退学にでもしちゃおうかな。
俺は優しいから選ばせてやるよ。
どっちがいい?」

退学か、下僕?

「………………。
………………っ。
下僕でお願いします……。」

あたしの下僕生活が始まってしまった……。
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