オカンの館
 
午前0時過ぎ。

それは一本の電話から始まった。


 ジリリリリ~ン♪
 ジリリリリ~ン♪
 ジリリリリ~ン♪


こんな夜中に誰や?


 ジリリリリ~ン♪
 ジリリリリ~ン♪
 ジリリリリ~ン♪


オカン、出ぇやぁ。


 ジリリリリ~ン♪
 ジリリリリ~ン♪
 ジリリリリ~ン♪


クッソー!(怒)


オレは痺れをきらして電話に出た。

隣の部屋のふすまを開けると、オカンは高イビキでガーゴーガーゴー寝とる。





信じられへんわ。
 
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