君との関係は旦那様!?【許婚新婚編】
「おはようのキス」
軽く触れるだけのキスをし終えると聖はニンマリと笑って、顔を洗い始めた。
おはようのキスなんて……いつもしてることじゃないでしょ!
突然のキスで火照る身体と共にキッチンへ戻り、朝食の準備を整えた。
しばらくすると今度は裸足ではなく、ちゃんとスリッパを履いた聖の足音が聞こえてきた。
「明、今日は帰り遅いから」
顔を洗い終え完全に目覚めた聖は、先ほどまでのことを覚えていないような態度で戻って来た。
「信州に出張なんでしょ?」
「何で知ってるんだ?」
「柚野さんに聞いたから」
「……何で爽に聞いてるんだ?」
……あ。
柚野さんと連絡取ってること、まだ聖にちゃんと言ってなかった。