君との関係は旦那様!?【許婚新婚編】


柚野さんは再度飛びついたあたしを離そうとはせず、優しく頭を撫でてくれた。


「大丈夫です。もう少しで揺れも落ち着きます。それまでこうしてましょう」


柚野さんって……この行動も計算してやってるのかな?


疑って申し訳ないけど……


この声色にこの口調。

頭を上下する手の平と伝わる体温。


全部、今までの柚野さんからは感じたことがない優しいものばかりなんだもの……。


でも本当の柚野さんはこんな風に優しい人で、

仕事のために、聖のために、生きていくために、わざと意地悪にふるまっているなら……

もったいないよ。



まだ収まらない揺れに、身を固くしながら柚野さんのスーツをギュッと掴んだ。


その時……


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