幼なじみの初恋

「かけるのだ。」

「お、かけちんの?!やっぱし~」

「かけちんってやめろよ。」


携帯をすばやく取り上げる。


「早くかけちんに返して来いよ。困ってるだろ、きっと。」

「おぉ、いってくるわ」

「いってらっしゃぁ~~い♪」


兄貴が部屋の窓から携帯のカメラを構えてることなんて

知らずに、俺はかけるに会いたくてしょうがなかった。



ピンポーン


「はぁ~い」


扉の向こうからかけるの声が聞こえた。

声を聞くだけで俺の心臓は飛び上がる。


「わっ・・・る、るきあ・・・」

「よ、よぉ!」

「ど、どうしたの?」


風呂上がったばっかなのか、

髪が濡れていて首にタオルをまいていた。

湯冷めして風邪引くな・・・

早く渡して帰ろ・・・


「これ、渡したくて」

「ああ!!無いかと思ったら・・・ありがとぉ!!」

「おあ!」


いきなり抱きつかれた。

体がよろけたけど倒れなくてよかった。


「ありがと!るきあ大好きっ好き!!」


俺もう抑えきかないよ?


「かける、キスしよっか?」

「えっ・・・うん、したい・・・」

「ぷっ、かわい・・・」

「んぅ・・・」


甘い吐息を漏らして俺のキスに応えるかける。

可愛すぎ・・・


「あっ・・・」


やべぇ・・・止まんねぇ。

体を勝手に動き出し、かけるの首筋に滑り降りる。


「やっ・・・るきあ、駄目っ・・・」

「あっ・・・ごめっ」

「まだ心の準備できてないよぉ」

「ごめん、おやすみ・・・」

「うん」


あの声を聞いた瞬間、駄目だった。

俺変態?スケベ?




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