恋ウタ♪
まったく。
奏太くんは何がしたいんだろう。

耳元で囁いたり、急に顔を至近距離で覗き込んできたり。

さっきからドキドキしっぽなしだよ…

……………

「姫歌にもとうとう春がねぇ…」
隣で美咲は呟く。
あれから教室へはどうやって帰ってきたんだろう。

気がついたら…

放課後だった。

「姫歌!帰ろう!!」
美咲はそう言った。

「待って~!!」
わたしは急いで教室をでた。

「美咲?来週の土曜日に卓くんと奏太くんも誘って夢華のいる菫高校の…」

「知ってるよ?菫祭でしょ?さっき卓からメールあった。」
なんだ。知ってたんだ。









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