君を想うと~triangle love~
私の中で理性と本能がもつれた糸のようにからまって。


私の中で戦ってる。







何であんなこといっちゃったのか。


何でこんなヤツを放っておけないのかなんてわからない。






だけど…。

イヤだけど

悔しいけど

認めたくないけど







「ありがとう、高宮。」








これだけはわかる。


悪魔なアイツに私は惹かれてる。

悔しいけど…惹かれてる。








フワッと羽のように軽い掛け布団を2人にかけて。

桐谷慎は


「じゃー、あっち向いて。」


と、私を反対側に向かせた。






そして…。







ギュウっ。







後ろから私を抱き締める。








「ちょっ…!!!!」





密着しすぎ~!!!!!!
アイツの股間が気になるよぅ~(涙)






「はい。高宮の枕はここね。」







アイツの股間…いやいや、アイツとの密着度に焦っているのは私だけらしく。



桐谷慎は密着度なんてどこ吹く風。


肩とワキの魅惑の三角形…。

ラブラブ腕まくらゾーンに私をお呼びしている。








「いやっ…あの…。」

「何。今さら恥ずかしがってどーすんの。」





呆れたようにフゥとため息をついて。





グイッ。






「ひゃっ!!!」






私の体を強引にラブラブ腕まくらゾーンに誘導する。







「ほんと…世話のやける女だね。」






そう言って。
桐谷慎は後ろから私の体を抱きしめた。
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