君を想うと~triangle love~
この人は上司。
この人は上司。





自分にいいきかせてドキドキを落ち着かせようとしてると。





「ま、そーいうことだから俺がうっかり惚れちゃうくらいイイ女になりなさーい。」





パンっ






軽く私の背中を叩いて。
桐谷慎は軽く早足で駅へと向かって歩いて行った。








…変な人。







きっとこういうコト誰にでも言うんだ、あの人。



悪いけど私は女にアッサリ愛を告げるイタリア人みたいな男は嫌~い。



なかなか“好き”って言ってくれないからこそたまに言う一言がいいんだもん。



しゅーちゃんが…そうだったから。





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