君を想うと~triangle love~
「な、な、何言ってるんですか!!」


体でって!

体でって意味がわかりません!!!!




「え~。そんなに驚くってことは…、高宮って処女?」

「違います!!!!」




はぁ~っ!?
なんなのこのエロ上司!!!!




「とにかく!!
体では払えないし払う気もありませんから!!!」


「え~、つまんね~。
お手軽な天国に一緒に行こうよ~。」


「いきません!!!!!」




なんなのよ、お手軽な天国って!!!

エロ過ぎるにも程がある!!!!


明らかにセクハラでしょ!!!





プンプン怒る私に、ブーブー文句を言う桐谷慎。





体で払う、払わないの攻防を続けていると桐谷慎は“はあ~”と深く深くため息をついて。





「じゃ、コレは妥協案。」





ポケットから名刺を取り出すと後ろにボールペンでサラサラと何かを書き出した。





「はい。コレ俺の連絡先。
今日帰ったら俺にお前の連絡先をメールで送って。」





そう言って。
桐谷慎は私のバックの中にシュッと名刺を滑りこませた。





へっ……??






「今日のお礼は高宮の連絡先でいいよ。」







そう言って。
私の唇にチュッとキスをすると。



桐谷慎は不敵に笑った。
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