君を想うと~triangle love~
…アレを…見られてたの?!





私の全身の血が凍りつく。
体は氷のように動かない。
指先は冷たく冷たく冷えていく。





「伊織…部長と付き合ってんの??」


「ちがっ!!!!アレは無理やり…!!!!」




そこまで言ってこう思った。



なんて言えばいい?
なんて言えばあの日に戻れる??




しゅーちゃんも私が好きだって言ってくれたのに。
あともう少しで止まった時計が動きだせるのに。




わからない。
なんて言えばあの日に戻れるのかわからない。


怖い。
言葉にするとこの関係が崩れていきそうで。
…怖い。





ツゥ……。






気づくと私の頬には大粒の涙が線を描いて流れていた。

言葉じゃ言い表せそうにない気持ちが涙となって流れていく。





どうすればいい??
どうすれば……。





「なんで泣くの。」

「……っ。」

「好きなのか?部長のことが。」

「違う!!!!!」





私が好きなのはしゅーちゃんだけ。
ずっと気づかないフリしてた。

だけど…私はずっとしゅーちゃんを追い求めてる。




あの日から……ずっと。





「俺は許せなかったよ。」





しゅーちゃんはそう言って。
私に冷たい視線を浴びせた。
< 75 / 468 >

この作品をシェア

pagetop