変わらぬ愛の形


こんな時…


明夏梨がいてくれたら…


そう、何度思っただろう。


だけど…手を離したのはオレだから。



「じゃあね!直也!」
「じゃあな、美貴」
オレ達は美貴の家の前で、別れる。


そしてオレは一人になると…


−…明夏梨を思い出す。


そして…涙を流すんだ。


いつになったら、この想いは消えるだろう。


だけど、消えない。
消えるわけがない。


だっておまえは、オレの…


最初で最後の…


本気で愛した女だから−…



< 31 / 50 >

この作品をシェア

pagetop