年上王子のお隣さん☆


敦、気が利くなぁ……


なんて

呑気なことを思っていた。




「…マジかよ……」



そんな、敦の呟きは


ウキウキしたあたしには

全く聞こえなかった。




教室に戻ると

絋花がメニューを仕上げていた。




「敦、何て?」


「『絋花と悟は二人きりがいいから、俺と二人で回ろう』って。

オッケーしたからね♪」




布を置いて

メニューに間違いがないか確認する。




「…敦も動いたか……」


「絋花、なんか言った?」



「べっつに〜?」



それから

あたしと絋花で
レイアウトの確認をした。




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