先生




「裕…?」




これって…公開プロポーズ?



突然の事に、お母さんはキョトンとしていて、そんなお母さんを西原さんは、優しい眼差しで見ていた。


「お母さん、勿論受けるよね?
西原さんのプロポーズ。」


先生が私の手を、ギュッと握りしめた。


「仁美?」



「いいの?私なんかで…。
バツイチ子持ちのホステスで…。」


お母さんの目から、大粒の涙が零れた。


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