先生
「理恵…選んだ道は違うけど、ずっとずっと友達でいてね?
私、理恵とはおばあちゃんになっても、
変わらずに、一緒にいたい。」
「私もだよぉ…ずっと一緒にいたいよぉ。」
人目もはばからず、抱き合って泣いてしまった私と美咲。
「おーい、加山に飯塚、泣くのは式が終わってからにしないか?」
私と美咲が同時に前を見ると、少し呆れ顔で見る先生がいた。
「ヤバイよ理恵。
化粧崩れてる…。」
「美咲だって…。」
「そろそろ体育館に移動だ。
廊下に並べぇ。」
「先生、メイク直したいぃ。」
半ベソになった美咲が先生に文句言う。
てか、私も直したい。
「ダメですぅ。
どんな顔でも彼氏の気持ちは冷めないから、早く並べよ。」
先生…ビミョーに顔笑ってるよ?
やっぱ、可笑しいんじゃん…。