先生
「いらっしゃいませ。飯塚 理恵様ですね?」


一人の女性が私に声をかけて来た。


「あ、はい。」


返事をするやいなや
「お待ちしておりました。
準備は整っておりますので、こちらにどうぞ。」


「や、あの…」


「さ、理恵キレイになっておいで。」


美咲が私の背中を押す。


女性の後ろを付いて行くと何かの部屋に通された。


「お母さん?」



「理恵、待ちくたびれちゃったよぉ。」


そう言うお母さんの姿…真っ白なウエディングドレスに身を包んでいた。



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