ONE LOVE
どんどん運ばれる荷物を、私はしばらくボーッと見ていた。
繋ぎ服の人が通るだけで、これから隣に住むであろう人は見つからない。
「よし、これが最後だな」
「そうですね」
繋ぎ服の人が交わした言葉を最後に、その人達は去って行った。
あっという間の事で、仕事の早さに
「早っ!!」
と私は声をあげた。
とはいえ、このままボーッとする訳はないので、自分の家の鍵を出す。
空き部屋に誰かが越してくるのは嬉しいけど、少し不安もある。
騒音がしたり、口うるさかっからどうしよう……。
よからぬ考えだけが頭をよぎる。