ユビサキからあなたへ
#2:木下由里の章

アコガレ

「あたしがですかっ!?」



思わず声が裏返った。





無理もないよ。

こんな突然な話。





昼休みにいきなり文化祭実行委員の先輩がウチのクラスに来て、あたしを呼び出すから何かと思ったら…、

そういうことか…。



「そう!ミスコン最終候補には木下さんをぜひ!って声が1年生から多くてね。」



うれしいけど複雑な気分。
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