キミの隣のイケメン君.
「かえりました。」

家に帰ると、母さんがニコニコ顔で立っていた。

どうしたんだろう?

お兄ちゃんでも帰って来たのかな?

「お帰り、杏!あんた彼氏できた?」

母さんに言ってないのに、どうして知ってる!?

「な、なにいってるの?」

かなり動揺しちゃった!

「杏の部屋からプリクラ見つけちゃった!」

勝手に人の部屋に入らないでよ!!

母さんがエプロンのポケットからプリクラを出した。

そのプリクラは瞬との2ショットだ。

前瞬の部活がない日に記念に撮ったプリクラ。

机の上に置きっぱなしにしてた…

「杏の彼氏かなりイケメンね!今度連れて来なさい。」

何言っても、聞いてくれそうにない

「無理だよ。忙しい人だもん!」

「この制服、青華よね?」

「うん。」

「何部なの?」

う、うう…どうしてこんなに質問されるの!?

「サッカー部だよ。」

母さんはきゃあ!?とよくわからない雄たけびを上げてキッチンの方に行ってしまった。

あっ!プリクラ返してもらってない!



母さんの興奮が収まってから、プリクラを返してもらおう

一旦部屋に言った。

母さんに口止めしとかないと!

近所にもあたしと同じ高校の人いるからね!


キッチンに入ると、母さんが上機嫌で晩ごはんの準備をしている。

「母さん、プリクラ返してよ。あと誰にもいわないでよ!」

プリクラを返してもらった。

「わかってる!あんなにかっこよかったら競争率も高そうね。」

かなり高いですよ!



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