一途な恋の味




「柚亜ッ!!ちょっと来い」






ビックリした様子の柚亜は何も言わずに俺の目の前に来た。




グイッ。と柚亜の細い腕を取って、走り出した。








来た場所は屋上。



なぜかは分からない。



「…痛いよ。想ちゃん。」





俺はパッと腕を離した。



強く掴みすぎたのか。


ごめんな。柚亜。




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