HEART

…ツ――

聖斗の頬に涙が流れる。…それは、悲しみの涙だったんだろうか。

「もう、聞きたくない」

あたしはそれだけ聖斗に言い捨てると、公園を走って飛び出した。行く宛も無くても。

ただ雪の降り注ぐ真っ暗な道を走りつづけていた…。

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