輪廻怨縛

話してしまおう、全て。話してしまってなぜ大村を抹殺しなければならないのかを理解してもらおう。

〔あたいの親は応仁の乱でどっちも死んだ。今で言う戦災孤児さ……。大村も含めてみんなそうだったんだ! そりゃあすぐに打ち解けたさ!〕

戦によって焼け野原と化した故郷を、もう死んだと解り切っている親を必死に呼びながらあてもなくフラフラとさ迷い歩く。

ただ暗いだけ、ただ哀しいだけ。

あの哀しい闇に一度でも身を浸したことがある者同士なら、ものの数分で解り合うことができる。

〔どの辺から話せばいいんだい!?〕

あまり関わりたくない。あまり自分からは開けたくない。



四人が仲間だった頃。四人が、心友だった頃。



そのパンドラの匣に叩き込んだ記憶を自分から弄るのは、あまりに酷過ぎて。そして、哀し過ぎるから。

それでもねーさんは、全部話せと言ってくるのだろうが。

《……、今回は頭からぶっ倒す気満々だから、喘息侍の名前教えてくれるだけでいいよ》



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何故!

何故!?

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