爆走★love boy
そして……私から、自然と先輩の手を握っていた。



あまりに自然にそうしてしまったせいで、そのぬくもりが手を包み込むまで自分でも気がつかなかった。



「あ、あの……ごめんなさいっ!」



慌てて離そうとする手を、「どうして?」と言って、先輩が強く握りしめる。



あ――……。



ドッ……クン。
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