爆走★love boy
私って、どうしてこうドジなんだろう?



樹先輩との出会いも、ぶつかったときだったよね。



あまりにも古典的な出会い方だったけれど、今思い出すとすごく温かな記憶として蘇ってくる。



だから、今回ぶつかった時もその時の事を思い出して、少し笑ったんだ。



「ごめんなさいっ!」



こけそうになった体をなんとか踏みとどまり、すぐに謝る。



私が真正面からぶつかっても相手はビクともしなくて、私は足元へ投げかけていた視線を徐々に上げていった。
< 227 / 361 >

この作品をシェア

pagetop