ラブハンターに狙われて。
思わず見とれていると社長と視線が重なった。

瞬間ドキンとなってとっさにカップに視線を移した。

なにをこんなにドキドキしているんだろう?

あたしは社長を好きじゃないはずなのに…。


きのうから色んな事がありすぎて


頭の中は、パニック状態だよ。


そして、もう一度社長の顔を見てみたら


「なに?」って言われて


あたしは、慌てて「な、なんでもありません!」そう言って、飲みかけのホットミルクティを飲み干した。


すると、ミルクティが変なところに入って

思わずゴホッ!ゴホッ!とむせていると


「大丈夫か?」と笑いながら水が入ったグラスを渡してくれた。



そのグラスを受け取り水をゴクリと飲み込む。



「ありがとうございます」と伝えると

「ホントに大丈夫か?」って優しく言われて…。

不覚にも、ときめいてしまった。


この2日間で、今まで見たことがない社長のいろんな姿を見てきた。

俺様になったかと思えば、メチャクチャ優しくなったりして。

そんな社長の姿を見ているうちに、あたしの中のなにかが確実に…ゆっくりと変わっていくのを。


あたしは、感じずにはいられなかったんだ…。




< 32 / 146 >

この作品をシェア

pagetop