午前0時のシンデレラ

心当たりがなかったあたしは、必死に理由を聞き出そうとしたけど、無理で。


池田に相談しては、励まされた。

池田しか…頼れる人がいなかった。


「ねぇ光…、あたし、どうしたらいいの?」

「大丈夫。俺がついてるから」


その優しい笑顔に、あたしは安心していた。



いじめが始まって、二週間後。


あたしは、池田に告白された。


「俺、咲良が好きだ」


「………は?」


あまりに突然で、呆然としたのを覚えてる。


それでも、「好きだ。付き合って欲しい」と繰り返す池田に、あたしは顔を真っ赤にして頷いた。


池田はあたしが求めていた、理想の彼氏になった。


優しくて、面白くて、一緒にいるのが楽で。


でも、その全てが、池田の作り上げた嘘だった。


「え…何?」


ある日のデートの帰り道。


連れていかれた公園には、何故か池田の友達が数人いた。


< 87 / 200 >

この作品をシェア

pagetop