あなたに会えた喜び
「ねぇ~♪礼ちゃんだっけぇ~?」
あたしから名前を聞いた訳でもないのにあたしの名前を知っている笠原圭介。
「……はい…そうですけど……」
さっきまで怖くて仕方が無かったのに、今はお酒の臭いで頭がどうかしちゃって、意外と冷静だ。
「超可愛いね…」
言葉と同時に香ってくるお酒の臭い…
早くこの場から逃げ出したかった。
「優介から例の話聞いた?」
例の話……?
酔ってながらも聞こえてたのか優介君が
「先輩……その話は俺からするんで……」
「はんっ!!お前は意気地なしだからさぁ~」
「……何の話ですか…」
しばらく沈黙が続いた…。
「なんでもない……帰ろう……」
腕を引っ張られ、そのままあたしは帰宅した。