大好きな君にエールを





『あああ、荒ちゃん!?部活あるのに電話なんかかけきちゃだめでしょ!?』


これが麻帆の第一声だった。


いや、声聞きたくて電話したのにそれは無くね?俺のテンションは一気にダウンした。


だけど、


『……嘘。電話ありがとうね』


照れてんのか、泣いてるのか、やけに声が小さかった麻帆。



会いてぇ。



素直に思った。


ここから抜け出してあいつんとこ言って、ぎゅって抱き締めて安心させたい。


2ヶ月も会わず、連絡も全く取れずにいたんだ。


まだ2ヶ月。


これからは、長い。



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