大好きな君にエールを
補欠の俺は、ベンチからしか戦えないんだ。
「…おう。そう…だよな」
永松がふっと笑い、俺を見た。
「荒嶋、ありがとう…な」
なぁ永松、お前の緊張は俺にはわからないけど…今、お前の顔が和らいだのはわかったよ。
誰だって緊張するんだ。永松だって俺だって…麻帆だってプレッシャーがあるんだ。
そして俺たちはキャッチボールを交わした。
さっきとは違い、生き生きしたボールを投げる永松。永松の球をわくわくして取る俺。
永松とバッテリーが組めればよかったのに。
ふとそう思ってしまうくらい、永松とのキャッチボールは楽しかった。