大好きな君にエールを





補欠の俺は、ベンチからしか戦えないんだ。


「…おう。そう…だよな」


永松がふっと笑い、俺を見た。


「荒嶋、ありがとう…な」


なぁ永松、お前の緊張は俺にはわからないけど…今、お前の顔が和らいだのはわかったよ。


誰だって緊張するんだ。永松だって俺だって…麻帆だってプレッシャーがあるんだ。


そして俺たちはキャッチボールを交わした。


さっきとは違い、生き生きしたボールを投げる永松。永松の球をわくわくして取る俺。


永松とバッテリーが組めればよかったのに。


ふとそう思ってしまうくらい、永松とのキャッチボールは楽しかった。







< 211 / 526 >

この作品をシェア

pagetop