大好きな君にエールを
「なんてな。嘘だよ、荒嶋」
永松がふっと笑って俺を見た。俺はその笑みの意味がわからなかった。
「シゲさんの次のキャッチャー、荒嶋でよかった」
永松が…永松の口から出ている言葉とは思えなかった。
「他の奴と組んでたら、きっと今…甲子園まで勝ち上がれて来てねーよ」
「永ま…」
「明日、勝ってやろうな。今までの努力を無駄にしないように花龍の野球を披露…」
「な、永松ぅーっ」
俺は永松に飛びついた。永松は必死にもがく。
「お、俺も永松とバッテリー組めてよかったっ。お前のボール受けられてよかったよぉーっ」
「わかったから、どけ」
「永松ーっ!勝つぞー」
決してゲイじゃない。だけど今は嬉しかった。永松からの言葉が嬉しすぎて、永松から離れられなかった。だけど、すぐに引き離された俺だった。