大好きな君にエールを
むー……お母さんのカバ。あたしは洗顔を終えた後、仕方なく洗濯物を干しに外へ出た。
「うわぁ……眩しいっ」
真っ青な空に太陽がキラキラと輝いている。
こんな日に荒ちゃんと会えるなんて幸せだな。幸せに浸りながら洗濯物を干していたからか、あっという間に終わってしまった。
そして、デ、デートの洋服選び、いや……ファッションショーを行うぞっ!と気合いを入れて家に入ろうとした時だった。
「麻帆っ」
空耳かと思った。あまりの空の綺麗さに、あたしの耳がおかしくなったんだと思ってしまった。だけど……
「おーい、麻帆っ」
その声は再び聞こえたわけで。