強気なミオと優しいオミ
強気なミオと優しいオミ
「…オ、…オ、ミオ、ミオ!!」


あと少し…


「起きろ、ミオ!!」


ん…オミの声?


私はゆっくり目を開けた。


オミが私を覗き込んでいた。


「あれ…オミ?」


「良かった…」


へっ?


私は起き上がって辺りを見回した。


蜜柑と早苗と徹が心配そうに私を見ていた。


「えっと…あれ!?
私どうしたんだっけ?」


「足を滑らせて、木から落ちたのよ!?
ギリギリでオミくんが、落ちてくるミオを受け止めたんだけど…
ミオ、全然目を覚まさないから心配したのよ?」


蜜柑がほっと息をついた。


あぁ…


一年の頃の夢だったんだ…


「私、夢見てた…」


「夢!?
まったく…」


蜜柑が呆れて笑った。


オミと早苗と徹も笑った。
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