強気なミオと優しいオミ

番外編・蜜柑の憂鬱

「蜜柑先輩!」


ある日の放課後。


蜜柑と早苗と三人で図書館に寄った帰り、後輩の女生徒が笑顔で蜜柑に駆け寄ってきた。


「コジ、どうかした?」


「生徒会の事なんですが…」


コジと呼ばれた後輩は、申し訳なさそうに私達を見た。


「蜜柑、下駄箱で待ってるからね♪」


私と早苗は蜜柑とコジちゃんを置いて、先に下駄箱に向かった。


「蜜柑、リオ先輩みたいに成長したわよね?」


早苗がクスリと笑った。


「タイプは全然違うけどね♪
それにしても、リオ先輩もひどいよね…」


私は昔の事を思い出して、眉をひそめた。


「そう?
正しい選択だったんじゃない?」


「ひどいよー、早苗まで…」


私は早苗の腕に絡み付いた。


「ふふっ、冗談よ♪
でも、蜜柑は本当によく頑張ってたわね。」


まぁそれは認めるけど…


蜜柑が生徒会に入ったのは、文化祭が終わってからだった。



…−−−…
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