強気なミオと優しいオミ
『お姫様』はオミ
「オミくーん♪
はい、これ。
よろしく♪」


「はい。
図書館では静かにお願いしますね?」


「はーい♪」


…全然分かってないじゃん。


渡された本の貸出処理を済ませて、本を渡した。


「ありがとう♪
ところでオミ君、王子様は?」


女生徒はニコニコと笑っている。


「さぁ?」


俺は笑ってごまかした。


あいつは異常なくらい女子に人気があるから…


もうすぐ来るなんて言ったら邪魔されるに決まってる。


「えー?
じゃあ私が一緒にいてあげよっかぁ??」


甘えた声で寄ってくる。


…俺目当てだったのか。


わかりずらい。


「結構です。
とにかく静かにして下さい。」
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