男子拒否症
From 悠

あの日、姫は学校に帰ってこなかった

その次の日、学校に来た姫は明らかに男子を避けていた
勿論俺も
俺が姫と付き合っていないと知った学校中の奴らは可能性を持った
勿論、姫と付き合えるかもしれないと言うちっぽけな可能性

が、姫に告白した奴らは皆あっけなくボロボロに砕けた
そして、そいつらに聞いた話では
姫は告白されたとたん泣き出したと言うのだ

そして
「ごめんなさい。
 そんな風に思ってくれてるとは知りませんでした。
 
 けど、私は、男の人をそんな風に考えるのは到底無理です。
 すみません」
ボロボロ泣きながら答えるそうだ


あれから3年

未だに男子の中では姫はモテている

いつ誰が姫に告白してもおかしくないくらい

俺はいつも心配している
姫がいつか側から離れないか

幼馴染としてずっと側に居れるだけでも今は凄く嬉しい
子供っぽい考えだな…
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