君に恋した。
「無理しないでほしい。

美奈には笑っててほしい。」

日向が私を見つめて言った。
「何かあったら頼って?」
「でも…、迷惑かける…から。」
「迷惑かけていい。」
「でも…」
ここは、すんなりありがとうと言ったほうがいいのかもしれない。
でも、日向に迷惑をかけたくない。
「なら…、俺も美菜を頼る!」

「え?」
「ならお互い様じゃん?」
日向が笑った。
「んじゃ、俺帰るから。
ゆっくり休み。

またな。」
ぽんぽんと、頭を二回叩き日向は病室を出て行った。
< 65 / 74 >

この作品をシェア

pagetop