ココロ カラダ カケラ
それを聞いたのは8月の半ば。

登校日の日だった。


『京ちゃん。わたしね、智基君と付き合うことになったの!』



嬉しそうに報告をしてきた麻美。
そんな彼女の笑顔を見て、京子は崩れ落ちそうな自分をなんとか持ちこたえさせた。




『そう…。よかったね、麻美』




そう答えた自分は、上手く笑えただろうか。


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