あの空の向こうに
【転生ー24】

しかし、そこには大きな問題がある。






例え、行く意志を固めたとしても、
一般人がそうそう宇宙に行けるものではないし、
ましてや何万光年と離れている星に行くロケットも開発されていない。





「う~ん……」






しばらく、行く手段について考える祐平。






到底、そんなことは思い付くハズもなく、
全ては夢で終わりそうな話であった。






「駄目…なのか……?」







現実は甘くはない。
叶わぬ夢など、絵に描いた餅のようである。








ティナに会いたい…
どうしても会いたい…








約束したのだから…
必ず会いに戻ると…





会いに「戻る」…?





すると、祐平はその言葉に引っかかった。






「会いに戻る…ってことは、
どうやって俺はこの地球に来たんだ…?」





何かに追われるように、この星に逃げてきた祐平。






全部は思い出さなくとも、小さな船で地球にやって来たことは記憶にある…






「ちょっと待てよ…
ということは…」






祐平はハッとし、あることに気付いた。





「そうだ!!
前世の俺が乗って来た宇宙船を探せばいいんだ!!」





この星の技術では行けないのなら、自分の乗って来た宇宙船を使えばいい。






これは、いい案であった!






「だけど…
普通、宇宙船なんて地球に下りたらニュースになったりするよなあ?」






祐平の生まれた頃に、そんなニュースなど流れていない。







だとしたら、宇宙船はどこへ……?






「…まずは、手掛かりでもいいから、
宇宙船を探さなきゃ」






明日は土曜日。
学校も休みなことなので、情報を集めることに専念しようと心に決め、
祐平は星を見ながら床に就いたのだった
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