病み人間「僕」
君の存在
今まで誰も僕をみてくれなかった
見ようともしてくれなかった
両親でさえみてくれなかった
浮気ばかり繰り返す父親
自分勝手な母親
誰も僕をみてくれない
僕は闇の中で一人孤独を抱えて生きてきた
イジメられて 殴られて
何をされてもじっと絶えてきた
「何もいらない」
「誰の助けも必要ない」
いつしかそんな気持ちが芽生えてた
暴力に耐える日々
耐えて 耐えて 耐え続けた
人形のように動かなくなった手足は
自分が生きている人間であることを忘れさせる
「このまま死ねたらいいのに…」
「死」という存在さえも待ち遠しくなる暴力の中
僕に手をさしのべてくれたのは君だった
最初は信じることもできなかった君の存在
でも、君の声を聞くたび
君の手に触れるたび
君がそこにいて僕の存在を認めてくれるたび
僕は君の存在がここにあることが嬉しくなった
そして僕は知らず知らずのうちに君の手を握ってた
君が僕の前に現れたあの日から
僕の世界の中心は君だったんだ
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