櫻桃~サクランボみたいな二人~
「先生まで何を?!」
「良いじゃない。先生にも青春をくれない??」
「ちょ!!」
何を!!
「桃花、もうやるしかねぇ」
コイツ…諦めよった!!
「いいか…?」
「もう、しょうがないしね…」
その言葉が合図かのように、光輝の顔が近づいてきた。
_チュ…_
軽いリップ音が教室中に響いた。
もう終わりだと思って頭を離そうとした、その時…。
_グイッ_
え?
変な声出ちゃたし!!
ってか長い!! 終わって!!
終われって思っている。でも終わって欲しくないな……。
…矛盾してるよね。
甘いリップ音が響く。
「「「きゃぁぁぁああぁあぁ」」」
女の子の黄色い悲鳴が響いた。
「こっ…き…くる…しい」
‘光輝苦しい’
そう言ったつもり。
そうしたら、やっと唇が離れた。