彼女は双子!?

とある休日

姜に投げられた次の日は運良くか悪くか休日。


忘れようとしても思い出してしまうのは背中の痛みが現実だと示しているから。


せっかくの休日なのに姜のこと、考えんのかよ?


少しの間、自問自答を繰り返す。


だがそんなことで答えが見つかるはずもなく…


「メンド…。 考えるのやめた。 気分転換にでも出かけよ」


呟いた言葉が榛の部屋で壁にぶつかって落ちたのだった。


……………。
……………………。


やっぱブラブラすんの、いぃわ〜…。


考え事も忘れられ…


「いっ…」


ねぇ。


あいつ…どんだけ強く投げたんだよ!?


外に出ても考えるのは姜のことばかり。


だぁー!!
俺、ぜってぇおかしいわ…。


そう思い頭に手をあてていると…


「君達、めちゃくちゃ可愛いじゃん♪ 遊びに行かない?」


クラスの男子の声が聞こえた。


堂々とナンパかよ…。
頭痛くなってくるわ…。


チラッとその方向を見てみる。


明るい茶髪を緩く巻いてギャルメイクをしている二人組の女子。


すっぴんでもイケると思うけどな…?





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