涙が愛しさに変わるまで
「いらっしゃいませ」
今はちょうど接客中。
観覧車から降りてからは亮が時々話しかけてくれるから、相づちをうった。
そんな感じで、遊園地の帰り道はなに話したか覚えてない。
そんな遊園地デートから、もう1ヶ月たちそうだった。
亮と会う日がどんどん近づいてくる。
亮はあたしの家に来ることになった。
……モヤモヤする。
こんな気持ちのまま亮と会っていいのかな…?
「すいませーん」
「あ!いらっしゃいませ!」
……今は忘れよう。
あたしは全力で接客をして、お客様も喜んでくれたみたい。